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Hightide Era「Hooked」のインパクトは、よーいドンの銃砲として申し分なし

ツラレチャッタ魚の顛末を表現する「Hooked」

Splatoonのメインモード「ナワバリバトル」のBGMは2015年8月6日の大型アップデート以来全部で9つに増え、

それぞれ約11%という確率で抽選されるようになりました。

それ以前はSplatoon世界の架空のスター、Squid Squadによる5つの曲のみがバトル中のBGMでしたが、

追加された4曲は「ABXY」「Hightide Era」という別のバンドの楽曲となっています。

実際には任天堂の峰岸透氏が引き続き作編曲を担当していますが、

Squid Squadがギター・ベース・キーボード・ドラムというバンド編成なのに対し、

ABXYが演奏するのは原始的ともいえるシンセの音色を、

シンセベース・ギター・ドラムのパワーで他の楽曲に力負けしないよう下支えしたレトロゲームファン垂涎のデジタルロック。

Hightide EraはSquid Squadにも見られたおかしみのあるシンセや加工したボーカルによる「イカした」サウンドを、

ピアノをベースとするアレンジによって別方面から表現し、爽やかさやハイセンスさを醸すピアノロックとなっています。

当時は新規曲であるもののプレイヤーにあっという間に受け入れられたこれら4曲ですが、

「塗り、遅れるな~!」でおなじみの、直後に放映されたTVCM5ではHightide Eraによる「Hooked」が採用されました。


Splatoon(スプラトゥーン) TVCM5 - YouTube

この曲で印象的なのは何と言ってもイントロで、奇怪なコードが使われております。

「Hooked」という曲名は他動詞の「hook」、(魚を)釣るという単語の受動態であり、

悠々とした泳ぎから急転直下、釣られてしまった魚の顛末を表現した曲だと推測されます。

ですから、きっと釣られた瞬間の魚の驚きを表現したイントロなのでしょう。

ちなみにHightide Eraによるもう一つの曲「Sucker Punch」は、suckerは吸盤という意味ですのでイカが直接連想されると共に、

sucker punchは「不意打ち」を意味する成句であり、インクに隠れての不意打ちの応酬であるSplatoonにピッタリの曲名になっています。

爽やかな曲調と裏腹に、激しい裏のかき合いが繰り広げられているのが目に浮かびますね。

SplatoonのBGMにおけるイントロの重要性

わたしの個人的な意見ですが、SplatoonのBGMは「イントロの驚き」にとても気を配った曲が多いと思っています。

力強いドラムのビートにもっともこのゲームを象徴するギターリフを重ねるSplattack!をはじめ、

多くの曲が、3分間のバトルの幕開けとしてふさわしい躍動感を与えてくれます。

というのも、Splatoonは「よーいドン」で8人が一斉に走りだし、どれだけ多く地面を塗れるかという勝負ですから、

バトルの幕開けを告げる銃砲として、プレイヤーを前に押し出すようなイントロの驚きが必要になるのです。

そんな中、Hookedは前述したピアノの異常なコード感によってその役割を申し分なく果たしています。

Hightide Eraはベースレスバンド

Hightide Eraはベース担当のいない、いわゆるベースレスバンドであり、編成はピアノ・ギター・ドラムの3人。

Squid Squadのように各メンバーの名前、パート、性格などは公開されていないものの、

ジャケットイメージで中央の男(エンペラがあるがイカかどうか不明)がギター、右側の青魚をモチーフにした色白の男がピアノ、

左側のアンコウのような男がドラムであるのではないかと思います。

OSTのクレジットを見ると、エレキギター演奏は高慶 "CO-K" 卓史氏、

ピアノは作編曲の峰岸透氏によるもので(打ち込みか生弾きかは不明)、

ドラム担当の記載はないことからは実際には打ち込みドラムであることが分かっています。

ベース担当がいない分だけ、ピアノの低音が重要な役割を果たすアレンジになっており、Squid Squadの曲とはその点で一線を画しています。

変拍子のようだが、実は一貫して4拍子


スプラトゥーン(Splatoon) BGM「Hooked」15分耐久版 - YouTube

HookedのBメロは拍子をうまく4/4に切ることができず、わたしがOSTを聴いたときこれは変拍子だと考えたのですが、

楽譜に起こしてみると、どうやら曲は一貫して4拍子のようでした。

どうして変拍子(もっといえば、17/8拍子)のように感じるのかを楽譜を使って説明してみましょう。

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(上記の楽譜は楽曲の特徴を説明するために引用するものであり、一切の転載・利用を禁じます。 また、権利者の申し立てがあり次第、画像の削除を行います。)

0:45からのBメロ後半の楽譜を掲載しています。ギターのパートで、赤字で示された音符がポイントです。

ドラムよりも8分音符一つ分だけ早く入ることにより、まるで9・8の17拍子の曲のような感覚をもたらしています。

実際には同じフレーズを繰り返すたびワンテンポ早くギターが入りますから、拍子は9・8・8・7となり4小節ごとに帳尻が合う形になっています。

ボーカルのメロディも聴きどころ

Splattack!の「にゃんにゃんにゃんにゃん二枚貝~♪」のようなメロディアスで分かりやすいものではありませんが、

Hookedにおけるボーカルのメロディもグルーヴ感をもたらすのに一役買っており、聴きどころとなっています。

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4/29(金・祝)に超会議・超音楽祭出演が決定したシオカラーズのライブで、観客側から出来ることについて考察した記事があります。

この記事に来て下さった音楽好き&Splatoonファンの方に、ぜひご意見を伺いたい内容になっていますので、

お読みになった上で、是非についてブログへのコメントや筆者(@TKTshooter)宛のDMを頂ければ有難く存じます。

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