2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナルゲームを離れた二次創作にはどんな価値があるのか、自省してみた

ゲームの体験は他の何とも似ていない Splatoonのように誰でも遊べて、しかも濃密な駆け引きが楽しめる名作が発売されたとき、 世界中のとても多くのユーザーがその遊びにのめり込み、Webには副次的な創作物がどっと溢れ出すことになります。 わたし自身はま…

Splatoonのバトル曲「Ink or Sink」が、メジャースケールらしからぬ響きを持つワケ

Squid Squadの、ひりつく勝負曲 スプラトゥーンSplatoon BGM「ink or sink」15分耐久版 - YouTube Ink or Sinkは、全部で9つあるSplatoonのバトルBGMの一つであり、 作中のバンド「Squid Squad」の代表曲とされるSplattack!に次ぐ、いわゆる「ヒット曲の次の…

攻略情報はゲームを生かすのか、殺すのか 攻略本とWebの功罪

先人の立てた道標が体験を変質させる 今や、あらゆるゲームの攻略情報やデータベースがWebで手に入る時代になりました。 情報を提供・管理するファンの方々の努力には敬意を払わずにいられないものの、 一方で「容易に手に入る情報が、ゲームそのものの体験…

意外と議論されない、Splatoonブキの使用順序と変更タイミングの合理化

いつブキを替えるか、という大問題 Splatoonには2015年11月26日現在で58種類のブキセットが存在し、 全てのプレイヤーはその中から一つないし複数の愛用ブキを選び取っています。 ブキの強弱、相性、特徴に関する議論や立ち回りの指南は数あれど、 「いつ、…

アクションゲームを一括りにするなかれ 遊ぶゲームに迷った時に役立つ指針

「挑戦」と「観賞」という二つのベクトル アクションゲームを遊んでいて、「今日は調子悪いなぁ…」という時があります。 なかなか先へ進めなかったり、アクションが決まらなかったり、頻繁に休憩したくなったり、何となく面白くなかったり。 そんな時、わた…

Bバスパークのステージデザイン スケート文化とSplatoonの親和性

あの凸凹はスケボーのためにある Bバスパークでガチエリアを一しきり楽しんだ後、わたしと同様にやってやられての激しい戦いを楽しんだはずの世界中のユーザーの声が聞きたくなって、 Twitterで「Bバスパーク」について検索をかけてみたことがあります。 す…

Hightide Era「Hooked」のインパクトは、よーいドンの銃砲として申し分なし

ツラレチャッタ魚の顛末を表現する「Hooked」 Splatoonのメインモード「ナワバリバトル」のBGMは2015年8月6日の大型アップデート以来全部で9つに増え、 それぞれ約11%という確率で抽選されるようになりました。 それ以前はSplatoon世界の架空のスター、Squid…

Splatoonの空気感は戦争よりライフル射撃に近い 「銃と日常」から生まれる空気

銃器を持った女の子の魅力 2015年のモーニング51号に、新人漫画賞「THE GATE」の一色まこと賞受賞作として『定時退社でライフルシュート!』が掲載されています。 スポーツとしてのライフル射撃を題材にした読み切り漫画です。 以前、読み切り漫画を読み飛ば…

「寝る前にゲーム」を好習慣に変える方法 ブルーライトや脳内ホルモンから考える

快眠のためのセオリーに照らしてみる 今日はゲームするか、絵でも描こうかなぁ…と日中思っていたのですが、思いの他疲れており午後8時に帰るや否やさっきまでグッスリ寝てしまいました。 普段ゲームの話題が多い当ブログなので、折角ですから今日は「ゲーム…

ルイージの年は過ぎたけれど…マリオ&ルイージRPG4、まだプレイ中

クッパ戦で詰まること、一年 2013年発売の「マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー」を未だに遊んでます。 久しぶりに引っ張り出したというのではなく、ラスダンに突入してから、たまーに思い出しては断続的にプレイしているという感じ。 なかなかク…

スプラトゥーンの食描写 海の幸、山の幸、ホントに食べて大丈夫か?

この記事は、「ハイカラシティ食探訪」の振り返り記事です。 未読の方、検索エンジンからいらした方は、この記事を読む前にぜひストーリーをご一読ください。 www.pixiv.net 第8回フェスのテーマは「山の幸 vs 海の幸」 2015年11月13日のNintendo Directで、…

高まるジャイロ操作への期待感 WiiUはスターフォックス ゼロで玉座追撃なるか?

ジャイロセンサーは、今やゲームデバイスのほとんどに搭載 ジャイロセンサーを搭載したゲームデバイスは増えています。 SONY製の据置きゲームハードではPS3から6軸センサー(3軸+ジャイロ)によるジャイロ操作を可能にし、 2009年発売の「flowery」という花…

ゲームの終着点はエンディングなのか 体験の完成を見るのはいつ?

「終わり」が明確なメディアばかりではない 多くのゲームにおいて「クリアー」とは金科玉条であり、これを目指してプレイするというのがメジャーなスタイルです。 クリアーすること、つまりエンディングを見ることで、その体験は「完成した」と感じられます…

Splatoonのイカ世界における、「ナワバリバトル流行以前」を考察したい

この記事は、「ナワバリバトル前夜談」の振り返り記事です。 未読の方、検索エンジンからいらした方は、この記事を読む前にぜひストーリーをご一読ください。 www.pixiv.net インクを撃ち合う遊びは、イカにして流行したか Splatoonに限らず、ゲームの世界で…

撃てば響くキモチよさ Splatoon異端のブキ、L3リールガンのすすめ

撃ちたくば叩け!という異質なブキ この記事では、Splatoonに登場するL3リールガンというブキについて紹介しますが、 攻略よりはむしろ、このブキを一度試してみたくなる事に重きを置いています。 「まだリールガンに触れたことが無い」「使ってみたが苦手」…

Ittle Dew(イトル・デュー)のゲームジャンルを、「押し物パズル」と命名したい

走って、押して、パズルを解く 10月31日の記事でも少し紹介しましたが、 WiiUダウンロードソフトのIttle Dew、邦題は「イトル・デューの伝説 失われた島と謎の城」をプレイしています。 パブリッシャーは和紙を使った飛び出す絵本風アドベンチャー「TENGAMI…

プレイ時間は平準化すべきなのか?「土曜だけ7時間」と「1日1時間」を比べてみた

久しぶりに、ゲームに一日費やしたあとに思うこと 今日は大学の友人を家に招いて、一日ゲームしていました。 友人はゲーマーであると同時に、4starというゲーム音楽のオーケストラコンサートで演奏者として登壇したアマチュアホルン奏者でもあり、 しっかり…

小学生がWiiUを遊ぶのはこんな感じ? ヨーロッパ企画の「アダムちゃん」でタイムトリップ

任天堂発、ゲームのあるリビングの物語 2014年12月25日、つまりは去年のクリスマス、 任天堂ホームページに「アダムちゃん」というアニメーション作品が突然登場しました。 アダムちゃん ~宇宙人が京都にホームステイ~ 第1話「はじめての出会い」 - YouTub…

ゲームを生活の中に位置づける いち大学生のゲーム観と課題

余暇の時間とプレイ時間は、相関すれども比例せず 依然として、FEif暗夜王国の11章がクリアできません。アサマのいるフロアが鬼門…。 例によって再プレイの意欲が猛然と湧きますが、今日は1プレイに留めておきます。時間的にそうせざるを得ない。 ゲームはレ…

頭身の違いは世界観の違い 人型キャラのデフォルメについて

写実的ではない、ゲームのキャラクターモデル 絵描きになるような方や、それに準ずる技術を身に付けようと志す方は、 人物を描く練習をするとき、まずは徹底的にデッサンから身に付けるのだと思います。 人の顔は、体は、骨格は、どんな形をしていて、どこが…

恐るべきファイアーエムブレムの中毒性 止め処なきプレイ意欲はどこから湧くのか?

気が付くと、外が明るかったということも… 昨日、「ゲームに没入できない大人」というテーマで記事を書きました。今日の話は全く正反対の内容です。 向きは正反対ではあるんですが、矛盾しない内容のつもりです。なぜなら、昨日と今日では主体が実質的に違う…

ゲームに没入できない時間の謎 スリープユーザー掘り起しの鍵になる?

スリープユーザーを揺り起こすという責務 わたしが大学3年生だった2014年2月、記録的な大雪が降った日に、任天堂の会社説明会が東京ビッグサイトで行われました。 以前にもイベント等で何度か足を運んだ場所でしたが、あたりは吹雪いていて、傘をもぎ取るよ…

Splatoonのファンアートは難しい ついつい筆が止まってしまう理由

色とりどりなのは、インクだけではない 去る2015年10月10日、スプラトゥーンの設定資料イラスト集「イカすアートブック」が発売されました。 手描きのアートワークや3DCGモデリングで構築した3Dアートワーク、キャラクター資料、ステージ資料のみならず、 こ…

Splattack!の和声学的特徴 メロディのトリックからキャッチーさを紐解く

CMと空耳で普及?Splatoonのメインテーマ Splattack!とは、大ヒットゲーム「Splatoon」のサウンドの方向性を決めたと言われるテーマ曲です。 曲名に聞き覚えのない方でも、CMやバトルの動画等でSplatoonをご存じなら、きっと耳にしたことがあるはず。 発売前…