Splatoonのタッグマッチを奇数人で、Skypeを介さず遊ぶ方法
5人でSplatoonを遊ぶという難問
Splatoonはインターネットを介した4VS4の対戦が楽しめるゲームであり、「4人」というのが一チームの構成人数になっています。
基本の遊び方は1台のWiiUをニンテンドーネットワークに接続して世界中のユーザーと遊ぶ「レギュラーマッチ」および「ガチマッチ」であり、
それぞれの違いと設計思想について過去の記事でお伝えしました。
いずれも世界中の誰かとマッチングして遊ぶ仕組みになっていますが、
SplatoonではWiiU本体に登録された「フレンド」と一緒にプレイできるモードが用意されており、
発売当時から存在する「レギュラーマッチ(フレンド合流)」と、
2015年8月6日の大型アップデートで追加された「タッグマッチ」「プライベートマッチ」の3つが存在します。
マッチング | 説明 | フレンドとの関係 |
---|---|---|
レギュラーマッチ(フレンド合流) | 「ナワバリバトル」を遊んでいるフレンドの部屋に入る | 敵か味方かはランダムに決まる |
タッグマッチ | フレンドと同じチームに入り、「ガチマッチ」のルールで遊ぶ | 味方になる |
プライベートマッチ | ステージ、ルールを自由に決め、2人~8人の任意の人数で遊ぶ | 自由にチームを構成できる |
エクストリームなガチマッチのルールでフレンドと一緒に遊べるモードは「タッグマッチ」と「プライベートマッチ」のみですが、
これらのルールは「奇数人」が遊ぶ際に少々問題が発生してしまいます。
タッグマッチの遊び方は3通り
タッグマッチには一緒に遊ぶフレンドの人数に応じて、3つのモードが存在します。
モード | 説明 |
---|---|
2人タッグ | 4人チームを「見知らぬ2人タッグ同士」で構成し戦う |
3人タッグ | 3人チームで4人チームを相手にする、過酷すぎるモード |
4人タッグ | 4人タッグがそのままチームとなり、他の4人タッグと戦う |
「3人タッグ」が唯一、奇数人対応のモードですが、自チームが1人少ない過酷なルールゆえ、遊ぶ人はあまりいないと思います。
Splatoonは「チームは4人」であることを絶対視しており、3人チーム同士の対戦を積極的にサポートしたモードを用意していません。
なので、「友達を集めたら全体で奇数人になった」という時は、チーム分けにちょっと困ることになります。
問題の解決法
4つの遊び方を組み合わせます。
遊び方 | 参加人数 | 説明 |
---|---|---|
2人タッグ | 2人 | フレンドのうち2人が「2人タッグ」のモードを遊ぶ |
持ち回り2人タッグ | 3人 | フレンドのうち3人が一組となり、「2人タッグ」のモードを入れ替わりながら遊ぶ |
4人タッグ | 4人 | フレンドのうち4人が「4人タッグ」のモードを遊ぶ |
持ち回り4人タッグ | 5人 | フレンドのうち5人が一組となり、「4人タッグ」のモードを入れ替わりながら遊ぶ |
「2人タッグ」「4人タッグ」については、特別な事はありませんので、「持ち回り2人タッグ」「持ち回り4人タッグ」について説明しましょう。
今から述べる遊び方は、Skypeのようなチャットツールで密にコミュニケーションを取る必要なく、(理屈の上では)一回きりの連絡で延々と遊べることが特徴です。
持ち回り2人タッグのやり方
「持ち回り」と呼んでいるのは、どうしても発生する「一回休み」を構成メンバーで順番に担当していくためです。
- ウデマエB-のタカナ
- ウデマエB+のツルギ
- ウデマエBのガッツ
- ウデマエAのミツ
- ウデマエA+のリューカ
- ウデマエSのケビン
上記6人を、2つの「持ち回り2人タッグ」のメンバーに分けることを考えてみます。
1. 構成員と持ち回り順の決定
まず、持ち回り2人タッグを行う構成員と、持ち回りの順番をフレンド全員に周知します。
チームAは「タカナ、ケビン、ガッツ」、チームBは「ツルギ、ミツ、リューカ」で構成することにしましょう。
チームAは「タカナ→ケビン→ガッツ→タカナで一回休みを持ち回り」、チームBは「リューカ→ミツ→ツルギ→リューカで一回休みを持ち回り」することにします。
この際、後述の確認作業がしやすいよう、ちょうど一周分で名前を書いてあげるのがコツです。(最初と最後に同じプレイヤーが来るようにする)
POINT: 主催者は、チーム分けと、一回休みの「持ち回り順」をすべてのプレイヤーに共有する
2. 各プレイヤーによる確認
各プレイヤーは、自分の「前」に名前が書かれているメンバーを覚えておきます。(忘れたら、告知メッセージを見直せばOKです。)
(例1)ケビンの立場に立つと、「前」のプレイヤーはタカナです。
(例2)タカナの立場に立つと、、「前」のプレイヤーはガッツです。
POINT: 各プレイヤーは、自分が所属するチームと、「持ち回り順」で自分の前にいるプレイヤーを確認しておく
3. バトルの開始前
チームAのルール運用を考えます。
「一回休み」は最初タカナが担当しますので、ケビンとガッツが最初にタッグマッチを行います。
タカナはその間、ロビーで待機し、自分の「前」に名前が書いてあるガッツにカーソルを合わせ、タッグマッチ終了がすぐ分かるようにしておきます。
POINT: ロビーで待機するプレイヤーは、自分の「前」に名前が書いてあるプレイヤーにカーソルを合わせておく
こうすることで、バトルの終了を見逃すことなく、また入室がスムーズにできるようになります。
4. バトルの終了後・プレイヤー退出
バトルを終えたら、バトル参加者のうち一人が退出し、一回休みを持ちまわります。
この時退出するのは、いま部屋に居ないメンバーが、さきほど覚えておいた「前に書かれているプレイヤー」と一致するプレイヤーです。
いま部屋にいないのは「タカナ」ですね。
「タカナ」が前に書かれているプレイヤーは「ケビン」なので、ケビンがそれを確認し退出します。
POINT: いま部屋に居ないメンバーが「前」に書かれているプレイヤーは、バトル終了後に退出する
バトル終了時に、自分が該当していないかを確認するようにしましょう。
5.プレイヤー入室
タカナはバトル終了時に、ガッツが合流可能になったのを確認し次第、すぐに入室し合流します。
ケビンが退出するまでは満室の状態ですが、すぐに入ることが出来るはずです。
以下、3・4・5の繰り返しによって、一回休みを3人で持ち回りながら遊ぶことができます。
ホント?と思われるかもしれませんので、実例を出してみます。
やってみた
チームAの「タカナ→ケビン→ガッツ→タカナで一回休みを持ち回り」をやってみます。
まず、タカナが一回休みなので、ケビンとガッツで部屋を作ります。
メンバー | ウデマエ |
---|---|
ケビン | S |
ガッツ | B |
~~~~~(熾烈なバトル)~~~~~
バトルが決着したら、メンバーはそれぞれ自分が「いま部屋に居ないプレイヤー」の次に一回休みのプレイヤーでないかを確認します。
ケビンは「タカナ」が前のプレイヤーなので、部屋を退出します。
メンバー | ウデマエ |
---|---|
ガッツ | B |
空き | - |
タカナは自分の前のプレイヤーであるガッツにカーソルを合わせていたので、合流可能を確認すると、すかさず入室します。
メンバー | ウデマエ |
---|---|
ガッツ | B |
タカナ | B- |
~~~~~(熾烈なバトル)~~~~~
バトルが決着したら、メンバーはそれぞれ自分が「いま部屋に居ないプレイヤー」の次に一回休みのプレイヤーでないかを確認します。
ガッツは「ケビン」が前のプレイヤーなので、部屋を退出します。
メンバー | ウデマエ |
---|---|
タカナ | B- |
空き | - |
ケビンは自分の前のプレイヤーであるタカナにカーソルを合わせていたので、合流可能を確認すると、すかさず入室します。
メンバー | ウデマエ |
---|---|
タカナ | B- |
ケビン | S |
~~~~~(熾烈なバトル)~~~~~
バトルが決着したら、メンバーはそれぞれ自分が「いま部屋に居ないプレイヤー」の次に一回休みのプレイヤーでないかを確認します。
タカナは「ガッツ」が前のプレイヤーなので、部屋を退出します。
メンバー | ウデマエ |
---|---|
ケビン | S |
空き | - |
ガッツは自分の前のプレイヤーであるケビンにカーソルを合わせていたので、合流可能を確認すると、すかさず入室します。
メンバー | ウデマエ |
---|---|
ケビン | S |
ガッツ | B |
これで一周しました。この後も同様に一回休みを持ちまわっていけば、部屋を維持しながら何試合でも遊ぶことが出来ます。
「ケビンとガッツ」「ガッツとタカナ」「タカナとケビン」が一回ずつバトルをしており、一回休みが「タカナ→ケビン→ガッツ→…」という持ち回りになっていることが分かりますね。
ポイントは、各プレイヤー自身は「自分の前の人」だけ覚えておけばよいことで、バトルの終了のたびに退出番でないかを少しだけ注意してもらうだけで、上手に持ち回りが成立します。
通信エラー等が起こらない限り、一切部屋を畳む必要がないのもよいところです。
持ち回り4人タッグのやり方
持ち回り2人タッグと考え方はまったく同じです。
まず、持ち回り4人タッグに参加するメンバー5人と一回休みの持ち回り順を決定し、フレンド全員に周知します。
- ウデマエB-のタカナ
- ウデマエB+のツルギ
- ウデマエBのガッツ
- ウデマエAのミツ
- ウデマエA+のリューカ
一回休みの持ち回りを「タカナ→ツルギ→ガッツ→ミツ→リューカ→タカナ」と決めておきます。
最初に一回休みなのでは「タカナ」なので、他の4人が部屋を作ります。
以下、3つのルールに従ってタッグマッチを進行します。
- 各メンバーは、自分の前に名前が書かれたプレイヤー名を覚えておく
- 一回休み中のメンバーは、自分の前に名前が書かれたメンバーにカーソルを合わせ、合流可能になったらすぐ合流する
- バトル終了時、「いま部屋に居ないメンバー」が前に書かれているプレイヤーが退出する
これだけで、一回休みを公平に持ち回りながら、5人でタッグマッチを遊ぶことが出来ます。
結果
2人・3人・4人・5人のチームをサポートした遊び方を組み合わせれば、参加表明してくれたすべてのプレイヤーを余さずにタッグマッチが出来るようになります。
利点と問題点(今わかる範囲)
利点
- 待機時間をほぼ均等に負担出来るため、公平性が高い
- 密に連絡を取らなくても、構成メンバーと持ち回り順を伝える一回だけの連絡で機能する
- 持ち回りチームの誰か一人がゲームを中断しても、残ったメンバーで引き続き遊ぶことが出来る
問題点
- 2人タッグは遊ぶ時間10分につき遊べない時間が5分と、少々待機時間が長い
- 4人タッグはブキ編成を自由に決められるモードだが、目まぐるしくメンバーが変わる持ち回り制では狙ったブキ編成を実現しづらい
- 方法を覚えるまで・慣れるまで少々時間がかかり、ゲームプレイと関係ないところでコストがかかる(落ち着かない)
留意点
4人タッグでは、最高ウデマエのプレイヤーによってマッチング相手が決まるという傾向が見られます(要調査)。
たとえば、以下のフレンドで遊ぶ場合を考えましょう。
- ウデマエB-のタカナ
- ウデマエB+のツルギ
- ウデマエBのガッツ
- ウデマエAのミツ
- ウデマエA+のリューカ
- ウデマエSのケビン
「ケビン」を含む4人チームを作ると、S帯プレイヤーばかりの強い4人タッグとマッチングする可能性が高まり、やや苦しい戦いを強いられます。
ですので、4人タッグや持ち回り4人タッグの編成をする際には、「S帯」と「それ以外」を混ぜない方が無難かもしれません。
2人タッグの場合は、間を取ったようなマッチングが実現しているように思われます(こちらも要調査)。
ですので、上記メンバーでタッグマッチを遊ぶ場合は、以下の二つの分け方が理想的と思われます。
- 「リューカ・ケビン」の2人タッグ、「タカナ・ツルギ・ガッツ・ミツ」の4人タッグ
- 「リューカ・ケビン・ミツ」の持ち回り2人タッグ、「タカナ・ツルギ・ガッツ」の持ち回り2人タッグ
もちろん、かたくなにこだわる必要はありませんので、参考程度にこの考え方を用いてください。
おことわり
この方式は、考案してから実際に運用してみた経験数がまだ少なく、実際には様々な要因によって円滑な運用が阻害されるものと考えられます。
したがい、必ずしも満足のいくゲームプレイを保証するものではありませんので、ご了承ください。
もし「実際にやってみた」という方がいらっしゃいましたら、「こういう問題が起きた」ということをお伝え頂けると、記事の内容をアップデートしていくことが出来ます。
何卒、ご協力ください。