撃てば響くキモチよさ Splatoon異端のブキ、L3リールガンのすすめ

撃ちたくば叩け!という異質なブキ

この記事では、Splatoonに登場するL3リールガンというブキについて紹介しますが、

攻略よりはむしろ、このブキを一度試してみたくなる事に重きを置いています。

「まだリールガンに触れたことが無い」「使ってみたが苦手」という方こそ、大歓迎。

ぜひこのブキの面白さを知って帰ってください。

公式解説にもある「3点バースト」の由来と特異性

L3リールガンはじめリールガンシリーズは、

スプラシューターや.52ガロン、ジェットスイーパーやホットブラスターといった他のシューターになく、

それどころかローラー、チャージャーを含むすべてのブキに見られない特異な性質を持っています。

それは、「ZR(射撃)ボタンを押し続けるのは、あらゆる戦局において意味がない」ということ。

ゲーム内のブキチの解説や、公式Twitterでのブキ紹介などで紹介されていますが、

ハンドガンなどの銃器に見られる「3点バースト」という機能をSplatoonに輸入して出来たのがこのリールガンです。

通常のシューターが「ZR(射撃)ボタン押し続けで断続的にインクを撃てる」のに対し、

このブキは1トリガーで3発のインク弾を発射(バースト)、以降はボタンを押し続けても無反応という特徴があります。

要は、ZRボタンがオートマチックではないハンドガンのトリガーのようになっていて、

押すたびにインクを3連射してくれるが、押しっぱなしによるオートマチック連射には対応していないという訳ですね。

こぼれ話 - 実銃としての有用性

実際の銃器では混乱した兵士がトリガーを引きっぱなしにして、銃弾を撃ち尽くしてしまうような事態を防いだり、

銃弾の節約、射撃精度の向上、銃器の破損を防ぐといったメリットがあるとともに、単発の銃弾にはない高い威力を両立できる機能のようです。

一方、架空の戦場であるナワバリバトルにおいては、どのような特徴があるのでしょう?

「どこに撃つか」常に使い手に問いかけるブキ

リールガンシリーズは「指がつかれる」とよく言われますが、それも個性の一つ。

むしろ、使い込むと、このプレイ感覚が癖になり、病みつきになってしまいます。(わたしは一晩でハマりました)

というのも、スプラシューターなどの通常のシューターと違って連射機能がないため、撃ち続けることだけでもタイヘン。

すると不思議なことに、一回一回のバーストに明確なねらいを持って撃たなくてはならないような気がしてきます。

Splatoonを長時間プレイしていると、わたしのように腕前の高くないプレイヤーは漠然とした塗りに終始しがちですが、

発射ごとに指の運動が伴うリールガンを使ってみると一変します。

敵のインクの海を見れば「どこに敵が隠れているか」、前線に立てば「どこから敵が飛び出してくるか」、

そんな狙いをもって撃たなくてはならないという、ちょっとした強制力が働いて、

戦略を立てることが苦手なプレイヤーでも、敵の動きを読んだり、ステージ全体の状況を把握することを意識するようになります。

嘘だと思ったら、ぜひ実戦で試してみてください。慣れさえすれば、心理戦のコクが今まで以上に味わえるはずです。

当たりが出るのが先か、やられるのが先か

リールガンを使うことは、感覚的には「クジ引き」に似ています。

敵がいそうな場所に撃って、バシバシッ!というあの音が鳴れば当たり。敵に撃たれるより先に当たりを引けるか、という勝負なのです。

一回一回の試行がきっちり切り分けられていますから、外せば悔しいですし、

だからこそ敵に命中したときのキモチよさはひとしお。

さらに、L3リールガンの場合は追撃しないと倒せませんから、インクが命中しても油断せずに、すかさず追い打ちをかけることが重要です。

「撃つ」と「狙う」が混じり合う感覚

Splatoonに限らず、(ゲームジャンルとしての)シューターで重要な操作は「撃つこと」と「狙うこと」(いわゆるエイム)ですが、

Splatoonにおけるほとんどのシューターは「撃ちっぱなし」が可能ですから、「撃つこと」はあまり意識せず「狙うこと」に集中できます。

どちらかというと、インク節約・移動・潜伏のために「撃つのを止めて潜ること」のほうが意識的な動作でしょう。

でも、リールガンは「撃つ」ことが常に意識に上ります。「狙う→撃つ→狙う→撃つ→…」というサイクルをごく短い周期で繰り返し、

だんだんと「撃つ」と「狙う」が混じり合った、不思議な感覚に陥ります。

最初は「撃つ」ことに気を取られて「狙う」ほうが疎かになり、うまく立ち回れなくてイライラするかもしれませんが、

「撃つ」ほうが自在に出来るようになってくると、他のブキにはない「撃つ」と「狙う」がないまぜにされたプレイ感覚を楽しめます。

リールガンはチャージャーの裏返し?

なお、「撃つ」と「狙う」が不可分なのはチャージャーも同じですが、

チャージャーは逆に「指を離す」ことで撃ちますから、リールガンとは物理的な操作が逆です。

チャージャーの操作を裏返して、「狙う→撃つ→…」のサイクルを限りなく短くしたのがリールガンだと思う事も出来そうです。

オートマチックを捨て、手にした長い射程と集弾性

すべてのブキには長所と短所があり、ゲームはそのバランスの上で成りたっていますが、

L3リールガンは「射程の長さと集弾性(長所)を得るために、なにを犠牲にしたか」ということがとても明確です。

それはオートマチックでないという癖と、それに起因する接近戦や、奇襲をかけられた時の弱さですが、

引き換えに、スプラシューターより一回り長い射程と、ジェットスイーパーより優れた集弾性を誇っています。

さらに、それを生かすためのポイズンボールもサブウェポンとして持っていますから、

3点バーストの特徴的な操作感に慣れた暁には、この長所を駆使した、アドバンテージを持った立ち回りが可能になります。

また、実銃と同じように、銃弾(=インク)の節約にも一役買っており、インク不足に悩まされることがあまりありません。

乗り越えるべき障壁が明らかですから、使いこなせた時の嬉しさも倍増ですよ。

10/21のアップデートで塗り性能も向上

かつては「塗り性能が貧弱すぎる」とナワバリバトルでは不利だったリールガンですが、

10/21のアップデートでL3リールガンとL3リールガンDの一発当たり塗り面積は10%増。

H3リールガンは塗り面積の15%増に加え、射程も15%程度伸びています。

実は、わたしがL3リールガンを使い始めたのはこのアップデート後の話であり、

かつての貧弱な塗り性能は体験しておりません。あしからず。

わたし自身もまだまだ使いこなし切れていないブキであり、上達の余地が著しく残っていることは明白ですが、

それでもこれだけの魅力を列挙していけるブキです。

わたし以上の腕前の方(と書くと、ほとんどのプレイヤーの方)であれば、もっとたくさんの魅力を発見できるはず。

リールガン人口の増加の一助となりたく、このような記事を書いた次第です。