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Splatoonのファンアートは難しい ついつい筆が止まってしまう理由

Splatoon アートワーク

色とりどりなのは、インクだけではない

去る2015年10月10日、スプラトゥーンの設定資料イラスト集「イカすアートブック」が発売されました。

手描きのアートワークや3DCGモデリングで構築した3Dアートワーク、キャラクター資料、ステージ資料のみならず、

このゲームにおいて特徴的な「ステッカーなどのグラフィティ」「店舗、ブランドのロゴ」までを収録した大ボリュームの資料集です。

見どころが多すぎて紹介しきれないですが、アート面では3Dアートワークのキャラクターの表情が豊かで、

とくにpp.38-39に掲載された、4VS4で対面するインクリングたちの睨み合いを描いた作品は、手にしたブキやギア、表情にキャラクター性を感じ、

とても完成度の高いものになっています。

シューター、ローラー、チャージャーといったブキの違い、ギアの選択によって、 ボーイとガールという2種類のキャラクターモデルでも、表情が多様に変わって見えるのが面白い所ですね。

さて、ファンが自分でSplatoonのイラスト等を描こうと思った時、ついつい手が止まってしまうことが多いのではないかなと思います。

ある程度画力の高い方であればそんなことは無いのでしょうけれど、

わたしくらいの、最近絵を描き始めた素人だと、Splatoonのファンアートは割合ハードルが高い。

何故かと言うと、「キャラの服装が多様だから」です。インクリングたちには決まった服が無いんですよね。

おさらい - Splatoonの「ギア」システム

ギアシステムをご存じの方は、ここは読み飛ばして下さい。

Splatoonには「ギア」と呼ばれる、「アタマ」「フク」「クツ」の3種のファッションアイテムがあり、

バトルで手に入るおカネを使って、プレイヤーは自由に、自分の分身であるインクリング(イカ)に着せ替えをすることが出来ます。

「ギアパワー」と呼ばれるパワーアップ要素が付加するため、戦略的にも重要ですが、

わたしくらいの初級プレイヤーは、単に見た目の組み合わせで気分を変えたりして楽しんでいます。

アウトドア系、スポーツ系、カジュアル系、キャンパス系などがあり、基本的にはストリートファッションをベースにしていますが、「シュノーケル」のようなキワモノも存在。

「マニアが見て納得する造形」と、「どう組み合わせても矛盾しないアレンジ性」を重視して仕上げていることを、

アートディレクターの井上精太氏がインタビューの中で語っています。

自由度は高い、しかし悩みの種でもある

そして、我々がSplatoonのアートワークを自分で作ろうと思った時、この「ギアの自由性」が思ったより枷になります。

普段は意識せず組み合わせて楽しんでいるギアですが、白い紙に向かって絵として仕上げようとしたとき、

「どれとどれを組み合わせたらカッコよく仕上がるか」ということが、なかなかわからない。

もっと言えば、「イカちゃんが描きたいのであって、服を描きたいわけではない」ことが多いので、

ギアの組み合わせであまり長く悩んでいると、描くことそのものを放棄したくなったりもします。

さて、これは問題だ。どのように解決すればよいでしょう?

解決策1 決め打ち

幾つかパターンを決めておいて、そこから選ぶという方法。

実際、Webに上がってくるファンアートにも、

恐らくインクリングのギアとして最も有名な「わかばイカT」や「スタジオヘッドホン」などを身に付けたものが多く、

ギアの組み合わせに気を遣った作品というのは、さほど見受けられないように思います。

(追記:これはウソでした。Twitterのゲームアカウントを作ってユーザーと交流してみると、相当のこだわりを持ってギアを選んでいるほか、特定のギアを着せた「マイイカ」「オリイカ」を創作している人が多数いらっしゃいます。)

悩むぐらいなら描きなれたものを描いてしまえ、という発想ですね。

解決策2 ブランドで統一

Splatoonには「アロメ」や「フォーリマ」「クラーゲス」などといった、世界観の中のブランドが存在し、

それぞれにファッションのテーマが付与されています。

ですので、同じブランドのギアを集めていけば、自然とイカした見た目に出来るとのこと。

「スポーティーな感じにしたい」と思ったらアロメのギアで揃える、というような選び方ですね。

解決策3 ゲーム内の着せ替えを活用

ソフトを持っていれば、カスタマイズメニューで実際に着せ替えて見た目を確認できます。

描きたくなるような見た目の組み合わせを見つけて描けばよいという考え方ですね。

ただし、見た目を一人ずつしか確認できないので、複数人のキャラを並べた時に個性的に見えるように、

などの高等な工夫を凝らすには不十分かもしれません。

解決策4 いっそ自分がファッションに詳しくなる

もっとも時間がかかりますが、もっとも幅広いデザインの役に立ちそうな解決策です。

Splatoonのギアのデザインは、マニアを納得させるクオリティを担保するため、

例えばスニーカーのデザインであれば「スニーカーがものすごく好きな人」に頼んでいるというエピソードがあります。

ですから、Webなどで、実際のブランド品のこだわりなどを調べていくと、作中のギアのこだわりへ必然的に辿り着くはず。

もっと言えば、インクリングたちのモデルであるストリート系少年少女の心理も、ちょっぴり分かるようになるかもしれません。

そうなれば、アートワークのみならず、ノベライズ、BGMのアレンジなどしている方にとって、

「Splatoonっぽさ」を追求するのに役に立つでしょう。

いっその事「Splatoonそのものを教材にする」という発想です。

ファッション構成力はさほど頼りにならない?

SplatoonのMiiverseコミュニティなどを覗いていると、

先述したような「ファッションへの興味、知識」を持っている方がよいアートワークを上げているかと言うとそうとも限らず、

むしろ「ひらめき」や「コンテンツ力」に優れた人が支配的。

とはいえ、「キレイ」「カッコイイ」、「画力高い」という方向性で勝負したい場合、ギアの選択には少し時間をかけたほうが、

良いものに仕上がるのではないかと、素人なりに推測しています。

イカのファッションを極めて来たら、自分でインクリングの服装をデザインしてみるのも面白いかもしれませんね。

おまけ - 「Splatoonな日々」のオリジナルギア実例

「イカすアートブック」の巻末には、研究員(Splatoon開発チームの一員)が開発途中に描き溜めた原稿が、

巻末漫画として公開されています。

描いた研究員の名前や、一部の台詞が何らかの事由で伏せられていますが、ストーリーは問題なく楽しむことができます。

主人公であるインクリングの「アスパラちゃん」、その弟「トリプトくん」のエピソードがメインですが、

色々なキャラクターが登場し、ファンならニヤリとしてしまう内容になっています。以下は登場するキャラの一部。

  • アタリメ司令(浮浪者感UP)
  • ブキチ(背が高い)
  • アネモ(作中では「バイトちゃん」)
  • ロブ(見た目ただのエビフライ)

そして、アスパラちゃん、トリプト君以外のインクリングが登場する際は、

作中に登場しないゴシックな服を着ているなど、オリジナルのギアを着ていることがあります。

アスパラちゃんはスウェット、トリプト君はチェックシャツで安定していますが、

多様な趣味のインクリングたちですから、モブを描く時ほど苦労するのかもしれませんね。