漫画と生活

「ぎんぎつね」と「ほいくの王さま」の世界 隔たりとシンパシーの縁

二つの異なる主体を描く「通じ合い」の漫画群 落合さより先生は、2008年にウルトラジャンプの読切「ぎんぎつね」でデビューし、 現在(2016年2月)はウルトラジャンプの同作および、モーニング誌にて「ほいくの王さま」を同時連載している漫画家です。 www.a…

「ガンバ! Fly high」が描き、内村航平選手が引き継ぐもの

森末慎二氏原作による王道スポーツ漫画 『ガンバ!Fly high』は1994年に少年サンデーで連載開始された、ロス五輪の男子体操・種目別鉄棒の金メダリストである森末慎二氏を原作者とする作品です。 漫画はそれまで『オッス!少林寺』を描いていた菊田洋之氏が…

「アルキメデスの大戦」と三田紀房に学ぶ 創作で実社会を描くということ

「歴史」を漫画に描くモチベーションは何だろう? アマチュアであれば、もともと歴史が好きだったり、歴史をモチーフにした作品の二次創作でもない限り、 自分から「歴史的な出来事」を真実味を持って描こうと思い立つ人はそんなにいないのではないかなと思…

Splatoon二次創作『緑チームシリーズ』に見る、ブキと人格の融合

優劣のないブキに、屈託のないキャラたちを dic.pixiv.net pixivで連載されている、Splatoonの二次創作漫画『緑チームシリーズ』を読みました。 僭越ながら、わたしなりの感想と考察を展開したく思います。 『緑チームシリーズ』のご紹介 作者であるNANAさん…

Splatoonの空気感は戦争よりライフル射撃に近い 「銃と日常」から生まれる空気

銃器を持った女の子の魅力 2015年のモーニング51号に、新人漫画賞「THE GATE」の一色まこと賞受賞作として『定時退社でライフルシュート!』が掲載されています。 スポーツとしてのライフル射撃を題材にした読み切り漫画です。 以前、読み切り漫画を読み飛ば…

新連載や一話読み切り型を読み飛ばす「食わず嫌い」の理由

毎週読む作品、時々飛ばしてしまう作品 違いは何? 漫画雑誌を毎週読んで2か月ほど経つと、その雑誌に載っている作品の顔ぶれを覚えてきます。 1年も経つと、大体の作品の話の筋が見えてきます。(極端にストーリーの分かりづらい物を除く) 徐々にお気に入…